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ペアレントトレーニング 我が家の自閉っ子に取り組んでみたこと

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家庭療育

こんにちは、今回は5年前にペアレントトレーニングについてのお話を聞く機会があり、我が家の自閉っ子に取り組んでみたことを書いていきたいと思います。私自身、いつも怒ってばかりの母親で、このままではよくないなと日々思っていました。ABAを家庭でやり始めて、スモールステップでほめることを意識して取り組んでいましたが、悪い行動のほうがどーしても目についてイライラしてしまうことも増えました。そんなときに、ペアレントトレーニングの話を聞く機会があり、親子関係の悪循環を良い循環に変えるきっかけになれば良いなと思っていました。

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ペアレントトレーニングとは

発達障害(特にADHD)がある子を持つ親のために開発された子育て支援プログラムのこと。

子どもの行動を3種類に分ける

子どもの心理ではなく、行動に注目していく

①好ましい行動、増やしたい行動 

現在できていて続けてほしい増やしたいと思う行動

②好ましくない行動、減らしたい行動 

現在していて、危険ではないがやめてほしい行動

③危険な行動、許しがたい行動

自他を傷つける行動、破壊的な行動

なぜ3種類に分けるのかというと、行動によって対処の仕方が異なるからです。

  • ①の場合は肯定的な注目を与える(ほめる 「ありがとう」というなど)
  • ②の場合は無視して待ってほめる 
  • ③の場合は警告して、ペナルティを与える

ペアレントトレーニングで言う行動って??

行動とは具体的なものをさします。

例えば、優しい 思いやりがある ⇒ これは行動とは言えません。

困っている友達や泣いている友達に「どうしたの?大丈夫?」と言えた⇒これは行動と言えます。

行動とは、見える・聞こえる・数えらるなどの具体的なものを言います。

ほめるコツと上手な無視

ほめるコツ

メッセージは短くシンプルに伝えるのがコツ。皮肉や要求の上乗せはしないこと。

子どもの行動を具体的にほめると何が良かったか伝わりやすい

「えらいね」×

「お手伝いをしてくれて、えらいね」◯

上手な無視

「○○するまで話しません」ときっぱり宣言してから無視をする

全く関係ないことをする(家事など)、子どもと視線をあわせない、子どもに背を向ける、無関心で普通の表情で対応する、怒っていても顔には出さない、何も言わない

息子の3種類の行動を分析(4~5歳の例)

4歳~5歳の時の息子を分析したときの内容を書いていきます。

①好ましい行動、増やしたい行動

◆朝起きてきたときに「おはよう」、寝る時は「おやすみなさい」という⇒「挨拶できてえらいね」

◆「ありがとう」が言える ⇒ 「ちゃんとありがとうと言えて、えらいね」

◆洗濯したタオルを畳んでくれた ⇒ 「自分からタオルを畳んでくれたんだね、えらいね」

◆お風呂だよと声かけすると、自分で服を脱いで洗濯機の中に服を入れてくれる⇒「脱いだ服を洗濯機に入れてくれて、ありがとう!すごいね」

◆読んだ絵本を本棚にしまった ⇒ 「読んだ絵本をお片付けしたんだね!えらいね」

ほめるタイミングは意外とたくさんあります。些細な行動でもほめることが大切です。ランドセルから連絡帳と配布物を出してお母さんに手渡ししてくれた時や、宿題を自ら進んではじめた時など、日常生活の中に褒めてあげられることはたくさんあります。

②好ましくない行動、減らしたい行動(危険ではないけれど、好ましくない行動)

◆扇風機や換気扇が回っていないとつけてほしいと要求する。家だけならよかったのですが、お友達の家やバスの換気扇にも要求が出てきて、まずい!と思い好ましくない行動にしてみました。

<対応 >上手な無視で好ましい行動が出るまで待つ

家の中でトレーニングしていきました。我が家の対応は、換気扇や扇風機をつけろと騒いでも、ひたすら見てないフリ聞いてないフリの無視をして、言わなくなるまで待ちました。しつこい子なので、ずっとずっと要求してきます。別の行動が出るまで待ちました。少しでも好ましくない行動がおさまったり、別の好ましい行動がみられたら、すぐにほめます。根気がいますが、毎日毎日繰り返していくと子どもから言わなくなってきました。息子の中では回っていないとだめなんだとでも思っていたのかもしれません。換気扇は料理をするからつけまーすと大きな声で言ってつけるようにしました。扇風機も洗濯ものが早く乾くように回しますとか、暑いから扇風機つけますなど、本来つけるべき時を教えるように伝えていきました。

③危険な行動、許しがたい行動

◆弟とおもちゃやテレビのチャンネルを取り合う時、弟の手をぺちっと叩く

ぺちっと叩くくらいでは痛くないのですが、エスカレートして他害になったら嫌だなって思っていました。

<対応>警告してもだめなら、ペナルティを与える

我が家の対応は、息子が弟にぺちっと叩いた時、警告を出します。次やったら、ペナルティとして10分間おもちゃを取り上げる、10分間テレビの電源を消してリモコンを持ち去る ことを伝えます。ペナルティは親がその場ですぐにできて、短い時間でやることが良いそうです。ペナルティの10分後におもちゃを子どもに返す時「弟を叩いてごめんなさい」と子どもに反省させます。繰り返すうちに、ぺちっとやるとおもちゃが取り上げられて遊ぶことができないんだとわかっていきます。弟にぺちっと叩く行動が徐々になくなりました。

最後まで読んで頂きありがとうございました。効果や結果がすぐでるわけではないので、長期戦で時間がかかります。このペアトレって、ASD・ADHDに限らずごく普通の定型発達のお子さんでも為になるトレーニングだと思います。褒められる→子どもが良い行動をとる→更に褒められる このようにして好ましい行動を増やし定着させていきたいですよね。子どもの問題行動すべて対処しようと思わず、できそうなところから始めることが大事です。問題行動がひとつ改善するだけでも、良い循環が生まれる十分なきっかけになり、子どもも家族も助かります。良い循環の中で、連鎖反応的に他の問題行動も改善していく可能性もあります。将来のお子さんの為に、親がやってみる価値があると思います。

ペアトレ詳しくは:ペアレントトレーニング 厚生労働省で検索してみてください。ペアレント・トレーニング実践ガイドブックが提供されています。

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我が家の自閉っ子が今まで行ってきた療育について、これからやってみる療育について、書いていきます。
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