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我が家の自閉っ子 発語がなかった頃~おしゃべりができるまで

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家庭療育

こんにちは、もうすぐ夏休みが終わりますね。今年も昨年と同様に、感染拡大地域に住んでいるので、どこにも行かず子どもにとってはつまらない夏休みだったことでしょう。ほとんど家にいて、放課後ディサービスや習い事も自粛していたので、学校再開が楽しみでしかたがない我が家の自閉っ子です。家にいるよりは、学校に行った方が楽しいんでしょうね、学校が楽しいのはとても良いことです。

夏休みは、外出自粛で家にいることが多かったので、我が家の自閉っ子はストレスからか、機嫌が急に悪くなったり、わがままがさらに増していたり、兄弟喧嘩も些細なことで起きたりと、私や主人が怒らない日はなかったくらい、情緒不安定だったなと思います。家で遊ぶことは限られているし、1日30分くらいの散歩や買い物以外、さほど出歩きませんでした。前々から息子と約束していた、ニューレッドアローに乗る約束も結局、叶えてあげることができませんでした。我慢我慢ばかりで、子どももイライラしますよね、仕方がないです。しゃべれるようになってくると、無駄口増えて、こっちがイラっとすることも言い返してきます。発語がでなくて、どうしたらよいかと悩んでいたあの頃を思うと、簡単な会話でもできるようになったことをうれしく思わないと、神様に罰があたるなと思います。

今回は、我が家の自閉っ子の発語がなかった頃~おしゃべりができるまで、何をしてきたのかお話したいと思います。

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発語がなかった頃の取り組み

3歳後半まで、発語が全然なかった息子、何か欲しいとき何かしてほしい時はクレーン現象で要求していました。あの頃は、この子から一生ママって呼ばれないかもしれない!と、悲しくて泣いた日もありました。

<取り組んだこと>

  • あいうえお表 50音 1音ずつ 発音練習(毎日かならず練習)
  • 大人がはっきり大きい声で発音 教材:こえでおぼえる トーマスあいうえお (きかんしゃトーマスの本)機械音声でもよい
  • クレーン現象をしたら、「あけて」「ちょうだい」「やって」と言うんだよと都度本人に真似させることをしました(似たような発語ならOKとして、徐々に正しい発音になるよう練習を重ねていきます)
  • 絵カードを見せて、ことばや人物の名前を私が言った言葉の復唱
  • 教材:ことば絵カード100 (カード教材)
  • 言語聴覚士による個人レッスン(週1 30分レッスン)
  • あいうえお表を使って、1音ずつ発音の練習をした日がとても懐かしいです。無我夢中で家庭セラピーをしたり、毎日あちこち療育に通っていた日々は決して無駄なことはなかったと、自画自賛しています。早期に療育をたくさんたくさんやれば、必ず伸びると思います。

    雨の日も風の日も台風の日も休まず、療育先に向かいました。値段は張りましたが、言語聴覚士さんの言語指導はとても効果が高かったと思います。この先生に出会えて、息子はとても成長しましたし、私自身もこの先生に出会えて気持ちが楽になりました。些細なことでも親身に相談にのってくれ、家庭での取り組みについてもたくさん紹介して頂きました。

    オウム返しの日々の取り組み

    発語が出たけど、オウム返しの日々が長年続き、このままオウム返ししかできないのかな?と挫折しそうになったこともありました。ふと近くの親子も見つめては、あんな小さい子だって、お母さんと会話しているのに・・・って、うらやましく思うことだってたくさんありました。でも、我が家の自閉っ子もゆっくりながらも成長していきます。

    <取り組んだこと>
    
  • 言葉のやりとりを教えていく
  • ありがとう → どういたしまして ごめんね → いいよ どうぞ → ありがとう ○○くん → はーい! お名前は? → ○○○○です 今日の天気は? → はれ 好きなたべものは? → カレーライス 今日の朝何食べた? → おにぎり わざとわからない質問をして → わからない、教えて  など決まり言葉のやりとりや質問の答えを言わせる練習を重ねていきました。

    練習は根気が必要ですが、だんだんと簡単な質問に対して、オウム返しではなく答えられるようになっていきます。

    会話、話し方を学ぶ取り組み

    オウム返しが徐々になくなってきたら、会話のやりとり、話し方などを教えていきます。

    取り組んだこと
    ・健常児とたくさんたくさん接すること、遊ぶこと(未就学のころがベスト)
    ・間違った話し方や接し方をしたときは大人がフォローを入れること(保育園や小学校なら担任の先生、兄弟や親戚の子との場面では親)
    ・SSTの教材を使って、子どもと話し合う 教材:SSTカード教材 気持ちチップ ([バラエティ])

    健常児とたくさんたくさん接することが一番の特効薬だと私は思っています。年齢相当の話し方や接し方を実際に見て聞いて学ぶことができるからです。息子が通っていた保育園のお友達は、みんなとても優しかったので、変わり者の息子と遊んでくれたり、お世話をしてくれたり、有難い環境でした。もちろん悪い例だってありますが、「う〇こ! お〇ら!」とか汚い言葉も覚えてきます。誤学習していたら修正をかけてあげればよいのです。

    保育園のある子が「○○くん(息子のこと)はどうして、おしゃべりができないの?」とお母さんに聞いたそうです、そのお母さんは「あなたも小さい時にたくさんたくさんおしゃべりの練習をしたんだよ」と言ってくれたようなんです。その子が私に「僕の名前を呼べるようになったんだよ、少しお話ができるようになったよね、おしゃべりの勉強ね僕もしてたんだってだから頑張ってね」と言ってくれました。またある子は「○○くんにおもちゃとられたけど、ごめんねって言ってくれたんだよ」と私に報告してくれたりしました。息子は日常生活でもオウム返しではなく、正しい言葉のやりとりができているんだなと実感した瞬間でした。保育園は縦割りな関係なので、上の学年の子も下の学年の子も息子とたくさん接してくれたり、遊んでくれました。下の学年に混じって息子が粘土遊びをしていた時、一瞬息子が健常児に見えたことがありました笑 息子がオラフを作っていたら、隣の子が上手だねって言ってくれていて、息子はありがとう!って言っていたんです。見本がまわりにいると正されていくのでしょうかね?自然に言葉のやりとりをしていたのは驚きでした。

    人と言葉のやりとりができるようになると、息子の表情も豊かになった気がしました。他人に興味が出てきたこと、いたずらやちょっかいが楽しいこと、人と関わりたい気持ちが芽生えたことなど年長時代はかなり社会性や人間性が向上したと思っています。

    小さい頃(未就学児)に健常児と接することができたことはとてもよかったと思います。小学生になるとだんだんと気になりだす子も出てきますし、勉強中心になってしまいますからね。今通っている小学校は、健常児クラスと自閉症児クラスの教室が隣りなので、挨拶したり、廊下や混合のイベントなどで接する機会も多く、閉鎖的な環境ではないところがメリットで選びました。最後にSSTの教材を使って、子どもに状況を説明してどう思う?など話し合うのもとても良いと思います。

    最後までお読み頂きありがとうございました。会話のやりとりは今でも日常生活を通して、日々練習中です。家族、友達、先生、同学年の同級生と接して、言葉のやりとりやコミュニケーション力を学んでいくことが大事だと思います。療育だけではカバーできないので、どんどん健常児に接して、人間性や社会性を身に付けていってほしいなと思っています。

    療育関連の記事はこちら:家庭療育 – 自閉っ子ママの子育てブログ (autismlife-blog.com)

    息子のその他の記事はこちら:息子について – 自閉っ子ママの子育てブログ (autismlife-blog.com)


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