我が家の自閉っ子の散髪デビュー！それまでの取り組み

こんにちは、今回は我が家の自閉っ子が散髪デビューした時のことを書いていきます。

みなさんのおこさんは、何歳から美容院や床屋などで散髪デビューしましたか？

息子を美容院や床屋に連れて行く勇気がなかなか出ず、5歳までは私がお風呂場で髪を切ってあげていました。なぜなら、じーっと座っているのが難しいし、髪を切る時何をするのか気になるようで頭を動かしたり、切った髪の毛が首や顔につくと嫌がるなど、落ち着きがなかったからでした。２歳〜３歳の時は、寝ている隙に左側を切り、寝返りしたら右側を切ったりすることもありました。ですが、大きくなってくると身だしなみが大事になってくるのと、将来大人になった時に一人で散髪に行けるようにしないと！と思うようになりました。もうすぐ小学生になるし、お店で散髪させてみよう！と決意します。

美容院にするか？床屋にするか？ヘアカット専門店にするか？悩みはじめます

まず、美容院、床屋、ヘアカット専門店どこにするか検討しました。美容院に行くなら私がお世話になっているところに、連れて行く？、床屋やヘアカット専門店なら家の近くで探す？、子ども向けのヘアカット専門店もあります。息子にはどんなお店なら無事に散髪できるかと考えました。

店選びで重視したこと

• 子ども慣れしている店員さんが良い（発達障害児を担当したことがある方ならなお良い）
• 質よりスピード重視
• 息子に暇な時間を与えない工夫が必要
• 空いている時間帯に行く
• 待ち時間がなくすぐに切ってもらえる

この5点をベースにどこにするか探しました。初めての場所・体験なので、息子が行ってよかった！また行きたい！という良い思い出になるのが大事です。一度嫌な思いをすると、次がなくなってしまう可能性があるからです。通っている療育教室の近くにヘアカット専門店がありました。この教室に通っている子が数人通っていることは知っていたので、このお店で切ってみようかと思い始めます。事前に電話で相談してみることに、「自閉症の5歳の男の子、初めてヘアカットをお店でするので、どんな行動をとるか親でも検討つかないのですが、切っていただくことは可能でしょうか？」と私は聞きました。電話対応の方は「全然大丈夫ですよ、落ち着かない子とかたまに来店されますが、ＤＶＤやタブレットなどをしている間に15分～30分程度でカットしますのでぜひ来店してください」と言ってくれました！そう言ってもらえるだけで、私の心に余裕が出てきました。早速息子を連れて、療育教室が始まる前に予約をして、散髪することになりました。

事前にお店で散髪するイメージトレーニングをさせる

お店で散髪することを事前にちゃんと子供に話をしました。お店のホームページを見せたり、お店で散髪してる動画を見せたりしました、このお店で髪の毛を切るよ、とっても上手なお姉さんやお兄さんがかっこよく髪の毛を切ってくれること、痛いこともしないこと、椅子に座ってタブレットで遊んでてもよいこと、DVDも見れることなどを伝えました。息子は場所見知りがあり、新しい場所に行くことが苦手なので、事前に説明することによって、不安要素がなくなりスムーズに対応ができることが多いです。

初めてのお店でヘアカットしたときの様子

息子は初めてお店でヘアカットを体験しました。担当の方は、若い女性でしたが子どもに慣れている様子でした。息子も嫌がることなくすんなりとお店に入り、息子をすぐにカット台に案内してくれました。ＤＶＤプレイヤーでアンパンマンかドラえもんが見えるとのことでしたが、息子は自分のタブレットの電車アプリをすることにしました。切った髪の毛が顔や首についたりすると痒がって嫌がることを伝えたら、ケープをちゃんとつけて首回りにタオルを巻いてくれたのと、髪の毛を切るたびに掃除機みたいな機械で髪の毛を細目に吸い取ってくれました。「掃除機で髪の毛をお掃除するから音が出るよ」、「髪の毛切るから動かないでね」、「そうそう上手だね」、「10秒動かないでね、１．２．３・・・10よし動かなかったねえらいね」など優しい対応で、私は安心して見守ることができました。息子がタブレットをやっている間、20分くらいでヘアカットを完了させてくれました。バリカンは首筋だけ体験させてくれました。バリカンの音って結構大きいので、怖がったりする子がいますよね。でも息子はびっくりも恐怖心もなさそうで、バリカンに興味深々が様子でした。そして、最後によくできました！とお菓子ギフトとスーパーボールのくじ引きをさせてもらい、満足そうでした。初めてのヘアカットは楽しい体験となりました。そして、何回かこのお店でヘアカットをしてもらい、ヘアカットをすることが大好きになった息子でした。なぜなら髪を切ると、「髪切ったね！かっこいい！」という言葉を保育園の先生やお友達が反応してくれるのが、うれしい様子でした。伸びるとすぐに切りに行きたいというので困ることも増えました。

将来一人で散髪しにいくようにするには、今通っているお店だと遠いので、家の近所の床屋さんがよいのでは？と思うようになりました。床屋は何か所かあるのですが、息子がずっと通えるように地域に根付いている絶対つぶれなそうな床屋にしました。

床屋にした理由はメリットがたくさん

床屋さんはまず予約がいらないので、空いていたらすぐにやってくれるのもメリットでした。あと、床屋さんってスピーディにヘアカットしてくれます。だいたい店に入って混んでいなければ15分~20分で会計まで終わります。お店の人にもよりますが、床屋さんってあまり口数も多くない傾向があります、主人からも床屋ではあまり会話しないと聞きました。おしゃべりが得意でない息子なので、必要最低限の会話だけでよいと私は思っています。この理由から美容院より床屋の方が、我が家の自閉っ子には合っていると思いました。

初めて地元の床屋に行ったときに、いつもの雰囲気と違うので息子も少し緊張していましたが、ここは髪の毛切るところだから、大丈夫だよ！と伝えると静かに椅子に座ってくれました。息子の担当はいつもベテランのおばさんが対応してくれます。息子は散髪が好きなので月1回は通うようになり、お店の人が息子を覚えてくれるのもメリットになりました。お店の人に聞かれる言葉「どのくらい切りますか？」、息子「短くしてください！」と答えます。それだけでもいつものカットをしてくれるので助かります。バリカンで刈って、髪を整えるだけなので時間も15分くらいで終わります。値段も1000円ぴったりでリーズナブル！！ここの床屋にずっとお世話になろうと思いました。だいぶ慣れてきたので、1000円渡して床屋に一人で行ってもらおうと思っています。

将来大人になったときに子どもが困らないように、親が環境を整えてあげることは大事だと思います。髪を切るならここの床屋、歯の治療はここの歯医者、風邪をひいたらここ病院など、小さい時からお世話になると大人になった時も安心ですよね。地域とのつながりはきっと息子の助けになると思うので、これからも地域のつながりを大事にしたいと思っています。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

我が家の自閉っ子の関連ブログはこちら：息子について – 自閉っ子ママの子育てブログ (autismlife-blog.com)