こんにちは、今回は我が家の自閉っ子の生い立ち 6歳について書いていきます。かなり前のことで思い返すのに時間がかかりましたが、保育園の日課や療育日課などを見返してまとめました。6歳になると、就学までカウントダウンが始まります。私は可能なら、自分の母校でもある学区内の普通級に通わしたい!と希望をもってずっと親子で走り続けてきました。でも現実は甘くはなかったです。もっともっと療育を頑張ったら、もっと早く早期療育をしていたら、結果は変わっていたのかな?とか思ったりもしました。普通級にこだわっていたのは、息子の成長のためには健常児のそばで学ぶことが一番効果があるのではないか、今より高い目標の場所にいれば成長できるのではないかと思っていたからでした。あの頃の考えとは今は違って、息子のことを考えたら、無理しないでのんびり学校生活を送ることができる、息子のレベルで考えてあげるべきだったなと反省しています。4歳からずっと療育中心の生活でした。息子はもっと遊びたいこともあったかもしれません。息子はプチ反抗をすることもありましたが私の計画したレールを一緒に走ってくれました。頑張り屋さんだなって本当に思います。
6歳 保育園での様子
この頃の息子の様子 他人に興味を持ちお友達とふざけたりすることが多くなる、身辺自立がだいたいできるようになる 表情が豊かになり、基本的におだやかな性格(多動、他害、自傷行為、睡眠障害もなし)
- 保育園の行事、イベント、運動会、発表会などに楽しく参加、協調性や競争意識が芽生える
- 表情が豊かになり、喜怒哀楽も出てきた、甘えたり、ふだけたりすることが増えてきた
- 粘土や工作、お絵描き、調理が好きになる
- 給食の好き嫌いが改善され、完食が多くなる
- こだわりが強くなる(いつもの電車・バスのデザインが違うと全然乗ってくれない、いつも回っている換気扇や扇風機が停まっているとつけてほしい!とうるさい等)
- 犬が苦手になり、過剰に意識しパニック行動(赤信号を駆け抜ける事件発生)
- 自我の芽生え(やりたいこと、やりたくないことが出てくる。自分でやりたい気持ちが出てくる)
- 指差し、目が合うようになる
- 紙芝居や絵本の読み聞かせに興味を持ち始める
- 爪噛み、おもちゃを口に加えるのが改善される
- 睡眠障害はないが、夜更かし気味でも朝は目覚めが良くなる
- ある程度、意思疎通ができるようになり始める
- 他人に興味を持ち、お友達を意識しはじめる(一緒に遊んだり、一緒に行動したり、自然にできるようになる)
- 一人遊びが減ってきた
- お友達とも挨拶を交わしたり、簡単な会話のやりとりができるようになる(ありがとう、ごめんね、おはよう、これ貸して、いいよなど)
- 定型発達児の真似をする(良いこともわるいこともおぼえてくる)
- 問題行動が目立たなくなる
6歳 療育内容
・療育(通所週6日、家庭療育1日1時間~2時間実施)
幼児体育教室(5歳から継続)、ABA療育教室(5歳から継続)、ABAマンツーマンレッスン(新規追加)、言語聴覚士のレッスン(5歳から継続)、集団プログラム(読み書き、SST、工作、音楽等)、個別プログラム(読み書き)など
基本的に、おしゃべりのトレーニング、就学に備えての集団行動と読み書き学習、体つくりと運動バランスの向上を目的として、療育をしていました。
家庭療育は下記の内容をやっていたました。
数の比較
上下・左右・前後ろ・真ん中の位置 前ならえと回れ右の指示理解
- ・上下左右の方向を理解させたい!我が家の自閉っ子のトレーニング – 自閉っ子ママの子育てブログ (autismlife-blog.com)
- ・前・後ろ・真ん中の位置・「前ならえ」「回れ右」を理解させる家庭学習法 – 自閉っ子ママの子育てブログ (autismlife-blog.com)
時計の読み方
ひらがなカタカナの読み書き
自分で物を探す取り組み
曜日・日にちの理解
就学前検診(秋頃)
就学前検診
こちらの地域は10月から11月末までの期間に、各小学校ごとに就学前検診が始まります。基本的には学区内の小学校で受けるよう葉書には書いてありますが、理由を伝えれば 受けたい小学校で就学前検診を受けることは可能だと思います。我が家の自閉っ子は、支援学級がある小学校で受けました。支援学級がある小学校で受けると、メリットがたくさんありました。
- 特別支援学級の先生が検診をする際にフォローしてくれる(丁寧に検診をしてくれます)
- 問診のときも、特別支援学級の先生が担当してくれてゆっくり、息子のペースでやってくれた
- 案内してくれる高学年の生徒さんが発達障害の子を理解していた
- 最後の校長との面談も、発達障害の子をよく知っているので話しやすく、息子への対応も温かかった
息子も嫌がることなく長時間の就学前検診も乗り切ることができました。特別支援学級の先生は最後に「とってもいい子ですね、4月に来てくれるのを楽しみにしてます」と言ってくれました。息子も「うん、またね」とうれしそうでした。
地域によっては、指定した小学校以外がだめなところもあるかもしれませんが、できれば特別支援学級がある小学校で就学前検診することをおすすめします。
教育委員会との就学相談&進路判定
教育委員会の就学相談は、こちらの地域は年長の6月くらいから受付スタートし、7月から翌年3月までやってくれます。普通級か特別支援学級か支援学校かを判定する際に必ず就学相談をする流れでした。グレーの子は普通級でいくから、うちは就学相談はあえてしない!というお母さんがいたり、うちの子は支援学校判定が出ても特別支援学級に行かせたい!教育委員会と戦うなら短い期間がよいから、年明けまでやらないというお母さんもいました。確かに、こちらが思った進路判定が出たら戦うことになるなと思いました。我が家の自閉っ子は、DQ73(6歳3カ月の田中ビネーの結果)だから支援学級だな、運が良ければ普通級に行けるかもしれないと思っていました。我が家の地域はDQ80以下は知的障害ありと見なされ、特別支援学級判定が出ます。後から知りますが、運がよければではなく、値だけで判定されているようでした。
教育委員会側の進路判定はどんなことするの?
①個別観察(観察員1:息子1)
内容は椅子に座って、問診と簡単なプリント、運動をやらせるようです。椅子に座っていられるか、人の話を聞いて答えられるか、プリントに自分の名前が書けるか、課題プリント(数を数える、大小に〇をつける問題など簡単な内容)に取り組めるか、〇、×、△が書けるかとか、ありました。運動はジャンプしたり、平均台としたり、階段の登り下りだったと思います。あと、トイレ手洗いのチェックもしていました。
②集団観察(観察員多数 指導員1名 補助員1名 子ども3~5名程度)※マジックミラーから校長先生や教頭、教育委員会の方などが見て観察しているようです
集団行動ができるかなどみているようです。椅子に座って先生の話が聞けるか、トイレ・手洗い、順番を守れるか、自分の名前や自己紹介を言う、手遊び歌、簡単なゲームなど 息子の時はやっていたようです。
息子の進路判定
息子の進路判定は、ギリギリ特別支援学級!と言われました。え?ギリギリ!なんで??
理由は、個別観察は落ち着いて取り組めていたが、集団観察のときに、途中からハイテンションになり、ふざけすぎておしりを出してしまったと言われました。保育園でもそんなことしたことがない息子、もう穴があったら入りたい気持ちになりました。一部の観察員からこの子は大丈夫か?支援学校で社会性を学んだ方がよいのではと意見が出たようなんです。4歳からの療育した日々はいったい何だったのと思うような息子からの裏切りでした・・・。落ち着いていた個別観察と保育園や療育先の申し送り資料と総合した結果、特別支援学級と判定したそうです。普通級を目標に頑張ってきましたが、敗北でした。普通級は無理だと思っていましたがショックでした。
教育委員会の方いわく、これはあくまでも教育委員会の判定結果であり、親御さんの判断に任せますと言われました。普通級に行きたいのであれば、通う小学校の校長先生と話し合いをしOKをもらう必要があること、おそらく親が介助員のように毎日付き添うことになると言われました。教育委員会の結果がすべてではないようです。でも、判定とは違う進路に行こうとすると、親御さんは結構大変そうでした。特に普通級に行かせたい場合はさらに厳しく、3月末まで頑張って訴えたけど、だめだったという話も聞きました。まだまだ、障害児には厳しい世の中だなって思います。
就学前準備の取り組み
年長に入ってから徐々に、就学前の取り組みを家庭でもやっていきました。
その時の取り組みのブログは↓です。よかったら一緒に読んでください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。保育園の卒園式は定型発達児の子と同じように行動できていたことに涙を流してしまいました。卒園証書を受け取るシーンは感動してしまいました( ; ; )保育園の5年間を振り返ると、発表会や行事の際に大泣きしたり癇癪をおこしたりした日々が懐かしく、ここまで成長できたのも手厚く指導してくれた先生や優しい同級生のおかげで、みんなに支えられて息子はとても幸せだったなと思いました。自閉症スペクトラムと診断された時に療育園に行くべきかと悩んだこともありましたが、定型発達児の子とたくさん交わることができた貴重な時間は宝ものだと今はそう思います。卒園後は息子は特別支援学級の1年生になります。普通級の壁は越えられなかったけれど、その目標のおかげで息子は成長できたと思っています。普通級が全てではない!やり方次第ではまだまだ息子は成長できるだ!と前向きな気持ちに切り替えました。学校に楽しく通えたらよい!と思うようにしました。
次回は小学校低学年について書いていきます。
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